第1条(だいいちじょう)
すべての人間(にんげん)は、生(う)まれながらにして自由(じゆう)であり、かつ、尊
厳(そんげん)と権利(けんり)とについて平等(びょうどう)である。人間(にんげん)
は、理性(りせい)と良心(りょうしん)とを授(さず)けられており、互(たが)いに同胞
(どうほう)の精神(せいしん)をもって行動(こうどう)しなければならない。

第2条(だいにじょう)
すべて人(ひと)は、人種(じんしゅ)、皮膚(ひふ)の色(いろ)、性(せい)、言語(げん
ご)、宗教(しゅうきょう)、政治上(せいじじょう)その他(た)の意見(いけん)、国民
的(こくみんてき)もしくは社会的(しゃかいてき)出身(しゅっしん)、財産(ざいさ
ん)、門地(もんち)その他(た)の地位(ちい)又(また)はこれに類(るい)するいかなる
事由(じゆう)による差別(さべつ)をも受(う)けることなく、この宣言(せんげん)に掲
(かか)げるすべての権利(けんり)と自由(じゆう)とを享有(きょうゆう)することがで
きる。
さらに、個人(こじん)の属(ぞく)する国(くに)又(また)は地域(ちいき)が独立国(ど
くりつこく)であると、信託統治地域(しんたくとうちちいき)であると、非自治地域
(ひじちちいき)であると、又(また)は他(ほか)のなんらかの主権制限(しゅけんせい
げん)の下(もと)にあるとを問(と)わず、その国(くに)又(また)は地域(ちいき)の政
治上(せいじじょう)、管轄上(かんかつじょう)又(また)は国際上(こくさいじょう)の
地位(ちい)に基(もと)ずくいかなる差別(さべつ)もしてはならない。